【大阪労働局長】新年のご挨拶

 新しい年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 建設業労働災害防止協会大阪府支部支部長様並びに会員事業場の皆様方には、平素から労働行政の推進、とりわけ、建設業における労働災害防止対策に対し、格別の御理解と御協力を賜り、厚く感謝申し上げます。

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした、「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)」がいよいよ今年4月13日に開幕します。

 現在も各パビリオンの内装工事や共有部分のグランドスケープ工事等、開幕に向けた様々な作業が多くの方々により進められています。

 大阪・関西万博の会期中は延べ2820万人の来場者が見込まれているとのことで、普段よりも一層活気に満ちた大阪となることを期待しております。

 さて、大阪府内の建設業における労働災害発生状況は、死亡者数は、令和6年11月末日時点において7人と前年同期の12人から5人減少しました。

 特に、令和5年は11月末時点で7件発生していた墜落・転落による死亡災害が昨年は3件と大幅に減少しました。

 また、建設業における休業4日以上の労働災害についても、令和6年10月末日時点で前年同期より14.5パーセント減少しております。

 令和6年度建設投資額が前年度比で増加する中、建設業における死亡災害は、全国的には増加しておりますが、大阪労働局管内では、死亡災害が大幅に減少するとともに、休業4日以上の労働災害も大幅に減少しております。これは、ひとえに大阪府下で建設業に携わる皆様方の自主的な安全衛生活動の賜物であると考えております。

 大阪労働局では、建設業における墜落・転落災害の撲滅を目指し、高所作業では墜落制止用器具の使用の徹底を図るため「大阪発・新4S運動」の4つの活動の一つとして「命綱GO活動」を展開しております。

 それぞれの建設現場におきましても、墜落・転落災害の防止をはじめとした労働災害防止対策を確実に講じていただき、今後とも確実に建設業における労働災害を減少させ、安全・安心な職場の実現に向け、さらなるご尽力をお願いいたします。

 結びに、建設業労働災害防止協会大阪府支部の御発展と会員事業場の皆様方の御多幸を心から祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。

志村 幸久 大阪労働局長