【大阪労働局長】令和6年度「リスク“ゼロ”大阪推進運動」 大阪労働局長 安全衛生パトロール を開催

 大阪労働局は、全国安全週間準備期間となる6月3日、「(仮称)淀屋橋プロジェクト」(施工:竹中工務店)の現場において、安全衛生パトロールを実施しました。同パトロールには、大阪労働局から、荒木 祥一 局長をはじめ東 裕之 安全課長ら幹部職員が出席されました。
 パトロールに先立ち、荒木局長が「大阪市役所に近接する大阪の中心部において飲食店や商業施設等を有する複合施設であると伺っている。能登半島地震など大きな地震も頻発しており、工事への十分なリスクアセスメントを行うとともに、作業間の連携・連絡を密にして災害ゼロを目指してほしい。昨年の死亡災害においても墜落転落災害が最も多く、墜落転落災害を発生させないためにも事前にリスクアセスメントを実施することや二丁掛け制止用器具フルハーネスを着用するなどリスクの低減措置に取り組んでいただきたい。また、これから気温が上がっていくので熱中症予防にも努めていただくようお願いしたい。本日のパトロールを機に一人ひとりが決意を新たに、他の模範となる現場を目指してほしい」と挨拶されました。
 竹中工務店川嶋大阪本店総括作業所長の挨拶の後、木本大阪本店作業所長より、工事の概要や安全管理活動の取り組み、女性職員で構成する『よどこまち』の活動について説明がありました。その後、安全帯試行ゲートのデモンストレーションなどを確認し地上部の鉄骨の建て方や内装仕上げ状況の確認、地下部では駅コンコースとの接続部や、掘削開口から基礎工事の状況を視察されました。
 パトロールの後、東安全課長は「非常に難しい工事の中、労働災害を発生させないために安全帯試行ゲートでは健康状態の確認、高所からの墜落リスク低減対策を行っていただいている。また、安全見える化活動の観点からは、外国人労働者に向けた表示や立入禁止表示等、様々な対策が取られていた。『よどこまち』による女性の活躍推進にも力を入れられており他の模範となる現場だと感じた。今後も風通しの良い現場を保ってほしい」と講評されました。