【大阪労働局 健康課長】令和5年を振り返って
東健康課長
建設業労働災害防止協会大阪府支部及び会員各位におかれましては、労働者の健康確保対策について格別の御理解と御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
令和5年度において健康課では、令和5年4月、令和6年4月に順次施行される「新たな化学物質規制について」を円滑に施行できるようにすることが重要と考え、大阪労働局及び各労働基準監督署において、WEB(オンライン)等による説明会を開催しました。さらに全国労働衛生週間中に開催した「大阪・職場の健康づくりフォーラム」においても新たな化学物質規制に関する事例発表及び特別講演を行ったところ、建災防の会員の皆様にも沢山参加していただきました。
令和6年4月からは、新たな化学物質規制に関する政省令がすべて施行されますので、会員各位におかれましても必要な対策を実施していただきますようお願いします。
また、石綿対策においては、建築物及び船舶の石綿含有の有無の事前調査について、必要な知識を有する者に行わせること及び事前調査を行ったにもかかわらず、解体等対象建築物等について石綿等の使用の有無が明らかとならなかった場合に行う分析調査について、適切に分析調査を実施するために必要な知識及び技能を有する者に分析調査を行わせることを義務付ける石綿則の改正が令和5年10月1日から施行されましたので、必要な方は、石綿含有建材調査者講習会を受講していただきますようお願いします。
今後の労働衛生管理活動を進める中で、化学物質対策や石綿対策も重要ですが、治療と仕事の両立支援、メンタルヘルス対策等の健康管理も大変重要です。
健康経営・健康職場をキーワードとして様々な取り組みを検討してください。
令和5年4月から第14次労働災害防止推進計画が展開されています。計画の目標を達成するため、「安全は人々を満足させ、輝く笑顔にします」をスローガンに「大阪発・新4S運動」に取り組んでいます。
次年度も満足した笑顔になるよう衛生行政を進めてまいりますので御協力をよろしくお願いいたします。