<大阪労働局 安全課長>令和6年を振り返って

 建設業労働災害防止協会大阪府支部及び会員各位におかれましては、平素から労働行政の推進、とりわけ労働者の安全確保対策に格別の御理解と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 令和6年の大阪府内における労働災害による死亡者数は令和7年1月末日速報値では全産業で44人と昨年同期より11人増加しましたが、死傷者数は令和7年1月末日速報値で新型コロナウイルス感染症を除き全産業で8,582人と前年同期より1.9%減少しました。
 そのうち、建設業では557人で前年同期より10.2%減少し、死亡者数についても8人と昨年同期より5人減少しました。特に墜落・転落による死亡者数は、3人で前年同期より5人減少と大幅に減少しました。
 建設業において墜落・転落災害が減少すると死亡者数が減るということです。
 このように労働災害が減少したことは、貴支部及び会員事業場における労働災害防止のための取り組みに対する努力の結果であると思います。ありがとうございます。
 本来1名も死亡災害はあってはならないものです。
 引き続き墜落・転落災害防止をはじめとした建設現場における労働災害防止対策の実施をよろしくお願いいたします。
 令和6年度は大阪労働局第14次労働災害防止推進計画の2年目であり、14次防の目標を達成するため大阪独自の運動として「安全は人々を満足させ、輝く笑顔にします」をスローガンに掲げ「大阪発・新4S運動」を展開し、事業者の自主的な安全衛生活動の推進を図ってまいりました。
 安全(Safety)・満足(Satisfy)・輝く(Shine)・笑顔(Smile)の頭の文字をとって新4Sとしています。
 多様な働き方や外国人労働者など、互いに多様性を理解し合い、全ての労働者の安全と健康が確保され、人々が就労する安全衛生環境に満足し、輝く笑顔で働くことができる職場の実現に向けて取り組んでまいります。
 今年度は誠にありがとうございました。
 次年度も満足した笑顔になれるよう災害防止対策を進めて参りますのでご協力をよろしくお願いいたします。

大阪労働局 労働基準部 東 裕 之 安全課長